5/5㈮、WHO=世界保健機関のテドロス事務局長が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて出している「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言(緊急事態宣言)を終了すると発表しました。
また国内でも、明日5/8㈪から、感染症法上の分類区分が2類感染症(ポリオ、結核、ジフテリア、鳥インフルエンザ=新型インフルエンザなどと同等)から5類感染症(季節性インフルエンザ、梅毒、風疹、麻疹などと同等)に移行します。
ですが、個人的に、マスクを外すのは時期尚早だと考えています。
理由として
●弱毒化しているとは言え、新型コロナウイルス感染症の後遺症がきついーー味覚障害、嗅覚障害、ブレインフォグなど多彩かつ厄介であること。
●3/13以降、政府が「マスクの着用は、個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基本となりました。本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないよう、ご配慮をお願いします」のメッセージを出してから、特にこの1ー2週間、感染者数が増えていること
●国および兵庫県の感染フェーズが下げ止まっていること(現時点、終息の気配がないことを意味します)。
●WHOが、名指しこそしなかったものの、おそらく日本政府の対応に懸念を表明していること。
The worst thing any country could do now is to use this news as a reason to let down its guard, to dismantle the systems it has built, or to send the message to its people that COVID-19 is nothing to worry about.
(いずれの国においても今やることで最も悪いことは、この緊急事態宣言終了のニュースを感染予防の取り下げる理由として使うこと、すなわち、作り上げ行ってきた感染予防策を解除する、あるいは、人々に新型コロナ感染症は恐るるに足らずというメッセージを送ることです。 拙訳:若干意訳しています)
以上のことから、引き続き、ひとがいるところでは極力不織布マスクの着用をお願いしたいと思います。※屋外で他人との距離が2-3m以上あればマスク着用の必要はないと思われます。
それでは、「いつになったらマスクをつけなくてもいいのか?」ということになりますが、
■検査陽性率5%未満が2週間以上続いたとき
■国および県の感染フェーズがⅠ(最も軽い段階)になったとき
↑
要するに、感染源や感染状況がほぼ特定できるようになったとき
だと考えています。
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はりねずみのハリー鍼灸院のような零細鍼灸院にも、去年の夏以降、コロナ後遺症鍼灸で治らないかどうかという電話問い合わせが毎月〜2ヶ月に一件程度ですが続いています。
新型コロナに限らず、感染症は罹らないに越したことはありません。(感染症に罹らなくても根性をつけることはできます)
最後に、あらためて
No-one is safe until everyone is safe .(みんなが安全になるまで誰も安全ではない)
であることは、確認しておきたいと思います。
以上、長文になりましたがマスク着用についての個人的見解を述べました。
参考にしていただければと思います。
お大事にしてください。
2023/5/7
はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平