2022年1月8日(土)・9日(日)・10日(月祝) 10〜20時 開院します。
あけましておめでとうございます。
みなさまのご多幸とご健勝を心よりお祈りします。
大阪道修町の少彦名神社(神農さん)の張り子の虎「大福虎」です。きょう(2022年1月1日)、初詣でいただきました。鍼灸院に飾ります。
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わたしの鍼灸の恩師である、故・佐伯正史(*)先生が、
「ぼくは、野球は近鉄(大阪近鉄バファローズ)が一番好きなんや。今のオリックス(バファローズ)ね」
と言われたことがありました。
「あのチームは、みんな一生懸命やりおるんや。手を抜かない。一生懸命やるんや」
……「冬来りなば春遠からじ」というシェリーの詩の一節もよく言われていた佐伯先生を、先生の言葉を、この頃懐かしく思い出します。
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「大阪近鉄バファローズ」の精神で、日本に「春」を齎す心意気で、整々と仕事をします。
本年も倍旧のご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
2022年 1月1日
はりねずみのハリー鍼灸院
本木晋平
(*)佐伯正史先生 兵庫県鍼灸師会会長や兵庫鍼灸専門学校理事長(創設者)を歴任された、戦後の兵庫県を代表する鍼灸師。
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『医道の日本』第736号(平成17年2月号) 2005年 に掲載された
「
」
石井百雄1, 生江毅2, 渡邉まゆみ3, 佐伯正史*4
*1(社)新潟県鍼灸師会, *2はり灸陰陽堂治療院, *3新潟リハビリテーション専門学校鍼灸科, *4(社)兵庫県鍼灸師会
医道の日本 64(2): 11-23, 2005.
から、佐伯先生の言葉を引用します。
先生は1995年の阪神淡路大震災でご自身も被災された中、鍼灸ボランティアとして活動されました。今でいう、鍼灸の「プロボノ(社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや専門知識を活かして取り組むボランティア活動)」です。(プロボノ:「公共善のために」を意味するラテン語「Pro Bono Publico」が語源)
引用文中の「現場」は「鍼灸プロボノの現場」、「あの震災」は「1995年の阪神淡路大震災」のことです。
佐伯:確かに、若い人に現場を見せてあげたいです。いわゆる医療人として生きていくための奉仕精神といいますか、そういう面を伸ばすのは大事です。1人の人に鍼灸の良さを知っていただくと、それが輪として広がっていきます。 何も鍼灸師の繁栄だけを考えるんじゃなくて、 自分たちの持ってる技術を社会還元する精神を学生の方にも肌で感じてほしいですね。何よりも、その先輩に当たるわれわれがそういう精神を持たないといけない。子は親の姿を見て育ちますので、これから鍼灸の資格を持ってる人たちの動きが、すごく重要になってくるでしょう。(pp.22-23 , 医道の日本 64(2): 11-23, 2005. )
佐伯:鍼灸のアピールという面だけでなく、何よりも一人の人間として何かこの社会に還元していきたいという考えが根本にないと、そういうことはできないでしょうね。でも、明日はわが身ですから。私がそういう気持ちになったのはやはりあの震災が大きかったし、本当に貴重な体験になりました。人さまのお役に立つなんて大層な言葉は使えないけれど、やっぱり経験しないと、なかなかピンとこないものがありますからね。そういう意味でも、実際にその中に入って、自分の目で確かめることが大事ですね。(p.23 , 医道の日本 64(2): 11-23, 2005. )