プロフィール
鍼灸師になろうと思ったきっかけ
~はじめはわたしも患者でした 鍼がとても怖かった~
システムエンジニア時代の20代半ばに自律神経失調症になり、疲れもなかなか取れなくて困っていました。
会社の先輩から「鍼治療でも受けてみたら?」と勧められたのですが、
どうしても「注射針」のイメージがあり、痛いんだろうと敬遠していました。
症状がどんどんひどくなり、不整脈も起こり始め、ホルター心電図をつけて出勤するにいたって
「これはまずい、いくら痛いといっても鍼で死ぬことはないだろう」とJR新橋駅前のビルに入っていた鍼灸院に飛び込みました。
鍼は痛くなかった上、がんこな肩こりや動悸がおさまり、眠れるようになって驚きました。
「鍼治療はすごい、鍼灸師という仕事も面白そう」と思っているうち、鍼を打つ側に回ってしまったという感じです。
今は、自分の体に鍼を打ったりお灸をすえたりしてセルフケアをしています。
鍼灸ほど楽しい仕事はありません。施術すればみんなが元気になっていくんですから。
病気になったがゆえに鍼灸師という天職にめぐりあえたのは本当にラッキーでした。「人間万事塞翁が馬」です。
西洋医学の知見に基づいた鍼灸治療をする理由
~サイモン・シン『代替医療解剖』と神戸大学名誉教授のつぶやき~
はりねずみのハリー鍼灸院では解剖生理学、生体力学、精神医学といった西洋医学の知見に基づいた鍼灸治療をしています。
舌を見たり脈をとったりおなかを撫でたりといった東洋医学的なアプローチを採用していません。
きっかけは、イギリスのサイエンスライター、サイモン・シンの『代替医療解剖』(新潮文庫)を読んだこと。
「鍼灸の効果はプラセボ効果(「効いた気がする」と感じさせる暗示の効果)に過ぎない」という厳しい内容なのですが、彼が批判している鍼の打ち方がまさに東洋医学的な鍼の打ち方でした。
わたし自身、東洋医学的ないわゆる「伝統鍼灸」で効果を感じられなかったこともあり 、「サイモン・シンが東洋医学の理論に基づいた鍼灸治療を批判するのはもっともだ」と同意したものです。
それでは鍼はどう打ち、どんな熱刺激を生体に与えるべきなのか?
何年も考えを重ね、自分の体を実験台に試し続けた結果、解剖生理学やリハビリテーション医学など西洋医学的な観点からアプローチする方がクリアに効果が出せることが分かってきました。
西洋医学的な考えに基づく鍼灸治療をしようと決めたきっかけは、もう一つあります。
母校の兵庫鍼灸専門学校で病理学を教えられていた神戸大学名誉教授・伊東宏先生のつぶやきです。
「これからの鍼灸はリハビリ(西洋医学のリハビリテーション)の分野で頑張らなあかん」
卒業後実際に臨床に立って、伊東先生の慧眼に敬服しました。
動かせなかったところが動かせるようにならなければ(痛みがあればその痛みが軽くならなければ)話になりません。
生活の質(QOL;Quality Of Life)に関わるからです。
患者さまと治療効果を一緒に確認できる点でも、科学的・論理的検証に堪えた西洋医学の知見に基づく鍼灸治療の方が、鍼灸師のセンス・勘や世界観に依存した東洋医学的な鍼灸治療よりも優れていると考えています。
「筋肉の緊張がとれました、血管が拡張して皮膚が赤くなってきました」と「気血の流れがよくなりました、脈の状態がよくなりました」では、どちらの方が客観的に評価できるでしょうか?
思弁的な東洋医学の技術——脈のとり方、舌やお腹の診察法、鍼の操作法(補法、瀉法、平補平瀉法など、東洋医学独特の鍼の操作法があります)を学ぶかわりに、解剖生理学、リハビリテーション医学、精神医学、医療統計学などを勉強するようになったのは自然な成り行きだったのです。
生年月日・1976年3月2日生まれ |
出身・神戸生まれの加古川育ち |
血液型・A型 |
所属・一般社団法人 全国鍼灸マッサージ協会 正会員 |
学歴・兵庫県立加古川東高等学校卒業(1994年) |
職歴・三和システム開発株式会社(当時:1998~2005年)に勤務。 |
国家資格・きゅう師免許(登録番号 第139228号) ・保育士 |
民間資格/任用資格/その他・介護支援専門員(ケアマネジャー)(兵庫県 登録番号 28151066) ・eco検定合格(東京商工会議所)10-1-11688(試験回次 第10回 2011年7月24日) ・JAPAN MENSA 会員 ※IQ149(WAIS-Ⅲ,FIQ,45y2m) ・AEAJ認定 アロマテラピーインストラクター 、アロマテラピーアドバイザー |
趣味・読書(内田百閒、ユイスマンス、ヘッセ、ムージル、ボルヘス、フラナリー・オコナーが好きです) ※人権問題文芸作品 「のじぎく文芸賞」(小説部門) 入選歴 ※2020年「てんもん文芸祭」(明石市立天文科学館開館60周年記念事業)「褒め上手な王妃」(オリジナル星座物語部門・一般の部 優秀賞=第2席) ・アロマテラピー/フレグランス(香水)作り(オレンジ・スイート、ローズマリー、フランジパニの香りが好きです) ・スイーツめぐり(洋菓子派ですが和菓子もOK) 【ボランティア講演】 2018年8月2日 コミスタこうべ一日体験講座「鍼灸と寝たきり予防」 2018年8月25日 ドアーズ 12th(西宮) No.014 「認知症予防とストレス解消に効く体操と瞑想」 2019年10月1日 コミスタこうべ派遣講座「ストレスの対処法 ~心と体を軽くする4つの実習と3つのことわざ〜」 2019年12月4日 コミスタこうべ派遣講座「認知症予防と健康体操」 2020年2月5日 コミスタこうべ派遣講座「認知症予防と健康体操」 2021年7月20日 コミスタこうべ派遣講座「認知症予防と健康体操」 2022年2月28日 コミスタこうべ派遣講座「鍼灸とアンチエイジング」 【講演】 2018年4月〜2018年9月 よみうり文化センター 鍼灸で健康寿命をのばそう(6回) 2019年1月15日 高砂市社会福祉協議会 認知症予防とコグニサイズ 【雑誌に掲載された論文・コラム】 2018年2月号 医道の日本『「ほうろく灸」についての2つの考察』 2018年11月号 医道の日本『「小児はり」はなぜ「特に小児に効く」のか』 2019年4月号 医道の日本『「難経」第七十五難が教えてくれること』 2020年4月号 医道の日本『中国における棒灸(艾条灸)の製法および使用法の起源・普及とその背景について』 |